鼻呼吸障害は小児睡眠時無呼吸の危険因子の一つです。
小児睡眠時無呼吸の原因として口蓋扁桃やアデノイドの肥大が関与していることは多くの方が知っているかと思われます。
小児の鼻呼吸障害はアレルギー性鼻炎や副鼻腔炎の影響や感冒を繰りかえす小児にとってはよくおこる病態です。
短期間の鼻呼吸障害であれば大きな影響は少ないのですが、長期間続くと様々な影響がでてくる可能性があります。
学業不振や行動面での問題、身体の成長障害、顎顔面形態の成長を妨げるリスクがあります。顎顔面形態(上あごや下あごの形)の異常は将来的に成人の睡眠時呼吸障害の危険性がでてきます。
長期の鼻呼吸障害がどうして顎顔面形態の異常を来すのと思われるかもしれません。
鼻呼吸障害により口呼吸主体になります。顎顔面の成長過程である小児期に口呼吸が長期に渡ると、上顎(上あご)の発育抑制や下顎(下あご)の後退をきたす可能性があると言われています。
鼻呼吸障害に対しての鼻治療行い、必要に応じてアデノイドの評価や睡眠時無呼吸の評価(有るのか無いのか、軽いのかひどいのかなど)などが必要になってきます。
ジャックです。