6月6日は補聴器の日です

2023年5月27日

6月6日は補聴器の日です。

補聴器のイメージとしては、高いだけで聞こえない、見た目が嫌だなど様々な負のイメージもあると思います。

“聞こえにくい”を主訴に受診され補聴器の適応があっても、患者さんから“補聴器はまだ必要がないから”と話され帰宅されるケースも決して珍しくありません。

“もっと聞こえるほど人生はずっと楽しい” 日本耳鼻咽喉科学会6月6日補聴器の日のポスターから引用しました。

新型コロナウイルス感染症の規制が緩和された今こそ自分の聞こえに関して考えてみてはいかがでしょうか。

 

ヒトパピローマウイルス(HPV)感染とHPV関連中咽頭がん

2023年3月21日

ヒトパピローマウイルス(HPV)感染と子宮頸がん発症との関連性はHPVワクチンの定期予防接種からもご存じの方も多いかと思います。日本においてHPVワクチンは2013年4月から定期接種の対象になりましたが、慢性疼痛や運動障害などの副反応の問題で積極的な接種勧奨が差し控えられました。約9年後の2022年4月より積極的な接種勧奨が再開されています。

耳鼻咽喉科領域のがんは頭頸部がんと呼ばれます。聞きなれない方も多いと思いますが、我が国では毎年5万例近くの頭頸部がんが発生しています。扁桃腺や舌根部は中咽頭に含まれ、そこから発生するがんを中咽頭がんと呼びます。

中咽頭がんは主に、飲酒や喫煙との関連性が深い古典的ながんとHPV関連中咽頭がんがあります。HPV関連中咽頭がんは名のとおりヒトパピローマウイルス(HPV)感染と関連性の深いがんです。急増しているHPV関連中咽頭がんは男性に多いがんです。HPVワクチン接種により中咽頭がんが減少したという明確なエビデンスは現時点ではないようですが、HPVワクチン接種による予防が期待されます。

日本では女子のHPVワクチン定期接種対象者の接種増加が急務ですが、欧米先進国では男子も定期予防接種の対象となってきています。日本でも男子への定期予防接種化にむけての動きもあるようです。

HPVワクチンの定期予防接種対象者で接種をためらっている方は接種に関してもう一度考えてみてはいかがでしょうか。

3月13日からマスク着用の考え方の見直しもおこなわれています。3月に入りスギ花粉は大量に飛散しています。スギ花粉の飛散は減少し始めていますがヒノキ花粉が飛散してきています。花粉症患者の方はもうしばらくマスク着用を続けてください。

 

 

 

宇宙飛行士

2023年3月2日

宇宙航空研究開発機構(JAXA)から宇宙飛行士候補者の2名が発表されました。

宇宙飛行士ではなく候補者です。

インタビューでの希望に満ちた二人の表情が印象的でした。

日本人として初めて月面に降り立つ可能性があるとのことです。

月面に降り立った二人の笑顔を見られる日が早くきてほしいものです。

 

スギ花粉の飛散が本格化しています。未治療の方もまだ多いと思います。我慢しないでください。

 

10年に一度の寒波

2023年1月25日

おはようございます。雪はあまり積もっていませんが寒いですね。

通勤、通学お疲れ様です。

元気な子供たちは滑って転ばないよう注意して遊んでください。

花粉飛散予測について

2023年1月19日

間もなくスギ花粉症のシーズンになります。スギ花粉症で苦しんでいる人にとっては嫌な季節かと思います。今回はスギ花粉飛散総数の予測がどのようにされているのかについて書いてみます。

スギ花粉飛散総数は前年の7~8月の気象条件が、翌シーズンの花粉飛散数に影響します。影響を与える気象条件の要因として1)最高気温、2)平均気温、3)全天日射量、4)日平均湿度、5)降水量、の5つの因子があります。例えば夏の気温が高く日射量が多いと翌シーズンの花粉飛散総数が多くなると予測されます。また湿度が高く降水量が多いと翌シーズンの花粉飛散総数は減少すると予測されます。全天日射量とは日照時間から推定されるデータで、日照時間がスギ花粉飛散総数の予測に用いられています。

今シーズンの花粉飛散量は多くなると予想されています。スギ花粉症で苦しんでいる方は早めの対策をおすすめします。